時間が経つのは早い

2025.06.26(THU)

2006年7月7日、私は38歳の時にバリューマネジメントを起業しました。来月で創業から19年になり、気づけば私も57歳です。日本の中小ベンチャー企業は創業から3年以内に、約半分近くが廃業するらしいので、そう考えると我ながら「継続」という面では頑張ってきたと思います。

一方で当社と同時期くらいに創業して、その後に大きく会社を成長させている経営者の皆さま方の才覚を見るにつけ、正直自分は会社経営者としてはイマイチだなーと思います(まだ諦めていませんが・・・笑)。

しかし長年、真に役立つ資産運用サービスとは何か?を突き詰め、仕事を続けてきたので、この分野では「多少の自信と確信」を持てるようになってきました。これは自分の仕事人生にとっては大きいことです。

こんな感じで創業からの年月を振りかえってみると、思う事は多々ありますが、資産運用の分野で「継続」してきたことで生まれた強みが、当社には2つあります。

一つはバリューマネジメントとして「長期のトラックレコード(運用成績」)ができたことです。

金融マーケットの様々な下落局面で、我々の投資ポートフォリオがどのような反応をし、その後の回復局面でいかにリカバリーしていったか、その中期サイクルをおそらく4回~5回は経験していると思います。それらの経験とそこで得た資産運用のリアルな知見を有することは、お客様の大事なご資産を預かるIFA事務所としては大きな財産だと感じています。

二つめは、ファイナンシャルアドバイザーとして、お客様のライフステージの変化に対応する業務経験を積むことができたことです。

創業から20年近く経過すると、創業時に40歳代だったお客様が60歳代に、50歳代だったお客様が70歳代になっています。そうすると自ずとファイナンシャルニーズも変化します。

典型的な事例としては、年に1回のファイナンシャルミーティングでの内容が変わってきます。「今年はいくら、どの投資信託に追加投資をしましょうか?」から「今年はいくら、どの投信信託を取り崩しをしましょうか?」というような感じに。

もちろんファイナンシャルニーズはそれだけでなく多岐にわたりますが、長年にわたって増やしてきた資産を退職後に運用をしながら取り崩す。言葉でいうのは簡単ですが、実務としてそれを計画的に実施するのは案外難しいものです。

資産運用を登山に例えると、資産を増やすステージは山を登っている状態です。退職後に資産を取り崩すステージは山下りの状態です。登山も下りの方が難しいということを聞いたことがありますが、人生や資産運用もそうなのだと感じます。下りこそプロの知見が真に活かされる局面なのかもしれません。

私自身も還暦に近づいていますが、38歳の創業から今まで長かったなーという感じは全くありません。知らぬ間に、あっという間に20年近い年月が経過していました笑。だからまだ全然山登りをしていると自分自身では思っていますが、客観的に年齢を考えると、個人の人生としては、そろそろ頂上から山下りをいかにしていくかというイメージも持っておかなければならないと思います。

個人の人生設計や会社の未来など考えることは尽きませんが、やはり自分自身がお客様の良き相談相手になれるファイナンシャルアドバイザーであること、また自社や業界の中で、信頼できるファイナンシャルアドバイザーを増やしていくことが、これからの私自身のやりがいなのかなと思います。

テーマも決めずに、ダラダラと今思うことを書いてみましたが、創業時の僕と同年代の今の30代、40代の皆さんに言いたいことは、10年・20年あっという間なので、ある程度仕事でキャッシュが溜まるようになったら、資産運用も長期計画を立て、正しいかたちで実践しておいた方がいいよということですかね。これ・・結構真剣なアドバイスです!!

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