五・七・五

2026.07.28(TUE)

昨日、お客さまとの対話の中で、たまには自分も良いことを言うなと思ったことがあったので、ここに書き留めておきたいと思います。

それは、バリューマネジメントの資産運用プログラムの本質は「俳句の五七五のようなものです」といった主旨のことです。

資産運用の成果は3つの要素で決まるというのが、一つ目のルール。

それは「運用金額・運用利回り・運用期間」

次に運用利回りは「資産配分・銘柄選択・タイミング」の3要素で決まる。それが二つ目のルール。

弊社の運用プログラムは極めてシンプルで、上記2つのルールを縛りに、お客様の状況や金融経済の状況に照らし合わせて、6つの要素を当てはめてポートフォリオを構築する作業です。

俳句のルールも極めてシンプル。五・七・五のフレーズに季語をつけるだけのフレームワークで、4つの要素しかありません。

一方で俳句の世界の奥は深く、読み手が生きた時代、それぞれの人生や価値観、そして置かれた環境(季節や場所)によって、無限とも言える数の俳句が存在しますし、これからも時代の変化と共に生み出されていくでしょう。

私たちが提供する投資ポートフォリオも俳句と同じだと感じます。シンプルなフレームワークで6つの要素を埋めていくだけの作業なのですが、個々のお客様の人生や価値観、金融や社会や経済の進化や変化によって、無数の投資ポートフォリオが存在します。

シンプルな資産運用フレームワークの中に、お客様にとって最適で素晴らしいポートフォリオを描けるか?そこがファイナンシャル・アドバイザーの腕の見せ所です。

とするならば、良いファイナンシャルアドバイザーは、経済合理性だけでなく、俳人や歌人のような資質を併せ持っている人なのかもしれないと思ったりもします。

実は私、高校時代の課外クラブ活動で「俳句クラブ」に属していたことがありました。地元の愛媛県松山は俳人、正岡子規を輩出した俳句の街ですが、私は真面目に俳句を詠むことなく、ダジャレのような川柳ばかりつくって、いつも先生に怒られていたことを思い出します。

ダジャレ川柳ばかりつくっていた自分が、良いファイナンシャルアドバイザーの資質があるかは甚だ疑問ですが、少しでも良質なポートフォリオを創れるよう、引き続き頑張っていきたいです。

それにしても、改めて俳句はすごいなーと思います。五七五のフレームワークと季語だけなのに、その光景が浮かんできて、時を超え創造性が無限に広がるような感覚になります。

閑さや岩にしみ入る蝉の声 (松尾芭蕉)

柿食えば鐘が鳴るなり法隆寺(正岡子規)

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