過去の自分の仕事人生を振り返ってみると、そこには凝縮期と拡張期があるように思えます。
凝縮期は、自分自身が持つ知識や考察を、じっくりと深く掘り下げていくこと(深化)に注力し、その知識や考察をベースに質が高いアウトプットを実現していく。そんな時期な気がします。自分的には、凝縮期は効率がいいライフスタイルを過ごしていて、仕事的にもうまくいっていた快適な時期だったと言えます。
一方で拡張期は、凝縮期に磨いてきたスキルや練り上げたヴィジョンとかビジネスモデルとかが、これからの社会経済の変化に対応できなくなるリスクや不安を感じ、自分自身の能力やモノの見方を拡張しなければ、未来は自分にとって暗いものになると予感し、そこでは私も変化という行動をとってきたように思います。
この時期は、新たな学習をしたり、新しい人に積極的に会ったりして情報をインプットすることを重視したライフスタイルを送ってきたように思います。仕事的には短期業績は上がりづらい時期なのですが、次なる成長(進化)のための大事な時期だった言えます。
【私自身の過去の流れ】
22歳~25歳 拡張期(インプット) 社会人になって、新たな学びを得る。
26歳~34歳 凝縮期(アウトプット)今まで学んだことを活かして業績拡大。
35歳~37歳 拡張期(インプット) 転職し異なる環境で、新たな学びを得る。
38歳~50歳 凝縮期(アウトプット)今まで学んだことを活かし独立、業績拡大。
現在51歳、そろそろ拡張期が近づいているかな?(笑)。
今、そんなことを考えつつ、すべての事象は凝縮と拡張の連続運動なのでないかと、このブログを書きながら思い始めてきました。
心臓の収縮活動がなければ人間は生きていくこともできませんし…。
経済活動や株価についても価格で見ると上がったり下がったりという上下運動に見えますが、時価総額という量的な側面から見るならば、やはり凝縮と拡張の連続運動こそが本質なのだと理解できます。
人間が生きていくこと、成長していくこと、GDPや株価が成長していくこと等々、この根底にあるのが「凝縮と拡張の連続運動」なのではないでしょうか。
そう考えることができるなら、変化を不安の種ではなく成長の機会として捉えることができるのでは…。