新型コロナウイルスの世界的な感染拡大によって、
先週(2/24~28)の世界株式市場は記録的な下落となりました。
先々週までの金融市場の動きをみると、
新型コロナウイルスは中国を中心としたアジアの一部地域で拡大するものの、
4月くらいにはピークを打ち収束していくというのがメインシナリオだったかと思います。
しかしイタリアにおける感染拡大の報道を境に、状況は一変しました。
特に今まで最も堅調だった米国市場でも、
NYダウが週間で3583.05ドル安と過去最大の下落幅となり、
下落率も12.4%とリーマンショック以来の大きさとなりました。
為替市場でも円ドルレートが111円から107円台へと円高が進捗しました。
米ドルの対円下落率が約3%とすると、
日本の投資家にとって先週は三連休明けで4日しかない営業日の中、
NYダウ(円ベース)は約15%下落したということになります。
現在(今週に入って)、一方的な下落には歯止めがかかっていますが、
相変わらず不安定な相場環境は続いており、
また日本国内の社会・経済の現状を考慮しても
まさに「コロナショック」と言っても過言でない状態です。
国内外で新型コロナのパンデミックが拡大し、
社会経済が破たんするのではという不安から、
さらなる株価の下落等、金融市場もリーマンショックと同様、
もしくはそれ以上のことになるのではという悲観シナリオをもつ投資家もいるかもしれません。
しかし、私の考えは「そうはならない」です。
リーマンショックは金融機関の破たんから信用不安が起き、
経済の血液であるマネーが目詰まりを起こし、心臓が止まりそうになった内臓疾患でした。
よって健康体になるまで相当なリハビリと時間を要したわけですが、
今回のコロナショックは突然、暴漢に襲われて殴られ骨を折って動けなくなってしまった。
そんなイメージの外傷と捉えています。
よって適切な治療を施せば、立ち直りも早いと推測しています。
勿論、感染症による経済の混乱を甘く見てはなりませんが、
一方で資産運用という側面で見るなら、
特に長期投資家がこの事象をあまり悲観的に考えすぎない方がいいというのが
私の考えです。
2020年2月29日付、日本経済新聞(朝刊)のコラム「大機小機」で
「新型コロナ、リーマン級だが一過性」という記事がありました。
記事の要約をすると…
①これから2020年1-3月期の深刻な経済実態が明らかになっていくだろう。
②特に日本経済は厳しい。インバウンド需要が減少、中国経済減速で輸出減少、中国の生産停止等でサプライチェーン(供給網)混乱、外出やイベント自粛による内需の減少。
③ただどう考えても一過性のショックなので、一旦感染が収まればV字回復となる。
この記事の要約をみて、あまりに楽観的な見通しと感じる方も多いかと思いますが、
私個人としては、ほぼ同じ見方をしています。
「一昨日、米国FRBが0.5%の緊急利下げを実施しました。」
金融緩和だけですぐに経済状況が改善されるわけではありませんが、
新型コロナの治療薬やワクチン開発、
集団感染を防ぐ様々な取り組みの等の効果が出始めた時には、
潤沢なマネーが割高感がなくなった株式市場に再び戻ってくる可能性が高いとみています。
弊社が考える長期投資では、
10年単位の世界経済成長を自らの資産に取り込んでいくことに
フォーカスしていくわけですが、それに付随して、
様々な要因から起きる下落局面を何度も経験していかなければなりません。
「長期成長(リターン)にフォーカスし、短期変動リスクは受け入れる。」
言葉でいうのは簡単ですが、実際にはなかなか難しいというのが人間心理です。
だからこそ、このような時こそ、
私たちのようなファイナンシャルアドバイザーの仕事があるのだと考えます。
今回のコロナショックも、過去の経済ショックと同様に、
お客様と一緒にしっかり乗り越えていきたく思っております。
そして、何度も危機を乗り越えた投資ポートフォリオこそが、
将来的に真の価値ある資産(将来キャッシュフローを生み出す)になるというコンセプトを、
今回さらに強固にする機会としたいとも考えております。
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