2024年もお世話になりました。

2024.12.30(MON)

本日12/30は今年の大納会(日本の証券取引所の年末の取引最終日)。個人的なことで恐縮ですが、1990年に証券会社に入社して以来34年間、大納会に休みをとった記憶がありません(苦笑)。

しかし私が、多くの日本人が旅行に行ったり帰省をしたりしている年の瀬に、年末ギリギリまで働かなければならないと意識しているわけではありません。あくまで気づいたら34年間続いていただけのことでして・・・。実際、当社の社員は先週末が仕事納めで、今日は私一人で金融市場で何かアクシデントがあった時の対応係として事務所で仕事をしている次第です。大納会の株式市場を見ながら、静かなオフィスで今年1年を振り返るのもなかなかいい感じですが・・・(笑)。

さて今年も国内外の政治・経済・金融を振り返ると、ほんとうに色々なことがありました。世の中で起きているニュースに対して、当ブログで私自身の着眼点を月2回のペースで発信できたことについては、個人的にはよく頑張れたかと思います。来年の最初のブログでは、しっかり2024年の経済ニュースを整理整頓して、2025年のコンセンサスとなるマーケット予測について情報発信させていただく所存です。

ところで毎年、京都の清水寺で発表される今年の漢字ですが、2024年は「金」でしたね。理由はパリオリンピック・パラリンピックの金メダルラッシュや自民党の裏金問題などが注目された年だったからとのこと。

皆さんにとって2024年はどんな年だったとお感じでしょうか?漢字をチョイスするなら何だったでしょうか?

私が今年の漢字を選ぶとするなら「兆(きざし)」かなと思ったりします。国内外の様々な社会問題に対して、過去からの政治・経済システムが合わなくなっていることが明確になってきました。その乖離幅が誤魔化しが効かない水準に達したのが、どうやら今年だったように思います。世界中の国政選挙で、実質的に既存政党が全て負けたことは、良い方向か悪い方向かわかりませんが、とても象徴的な出来事でした。2024年が今後の世界の大転換の起点(兆し)になったのは間違いないでしょう。

ところで、兆(きざし)に「てへん(手偏)」を組みあわせると「挑む=挑戦」になります。当社のお客様の仕事など拝見していると、皆さま各々の業界で「変化の兆し」を感じ取り、新たな挑戦に取り組んでいる方が多いように見受けられます。それぞれの道(業界)は違っても、実は大きな地殻変動(政治・経済・社会の変化)の影響は、すべからず受けており、全ての道は繋がっているのだということを、金融(資産運用)という地下水脈のポジションで仕事をしていると強く感じます。

残念ながら、その私たちが属する金融業界では、とんでもない事件や不祥事が多発した2024年でした。明治以降の政官財一体型(トップダウン型)の日本の金融システムと、そこで培われてきた金融機関の企業文化が時代に合わなくなってきたのかもしれません。一方で新NISAがスタートして貯蓄から投資への動きが本格化した年でもあります。悪い面でも良い面でも兆しが見えた金融業界2024でした。そんな状況下、これから当社がどのような挑戦をしていくのか?年末年始ゆっくり考えてみたいと思います。

それでは皆様、改めて本年も大変お世話になりました!来年もよろしくお願い申し上げます!!

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