ポートフォリオ運用の極意

2025.08.26(TUE)

当社は、お客様のまとまった投資資産の運用においては、年平均5%~10%のペースで増やしていきたいと考えています。それをなるべく長い期間にわたって、複利運用でということも重要なポイントです。

一方でリスク面から言うと、瞬間風速であったとしても、30%以上の下落は避けたいと考えています。

要するに長期のリターンを享受するために、短期の変動リスクはしっかりとるのが前提ですが、なるべく大きな下落は避けたいということ。これがシンプルですが、大事なお客様の資産をお預かりする運用アドバイザーとしての当社の基本方針です。

その基本方針を実現するために用いる投資手法が「ポートフォリオ運用」。

ポートフォリオ運用とは、「複数の資産」に分散投資をすることで、リスクを抑制しながら効率的にリターンを獲得する運用手法ですが、重要なポイントは、「異なる値動きの特性を持つ資産」に分散することです。※同じような資産を複数持っても意味はない。

特に当社では、お客様の大事なご資産をお預かりするにあたって、資産保全や運用体制の一貫性の面から投資信託を活用します。また運用成績をマーケット連動(任せ)にするのではなく、投資対象となる株式や債券の価値評価機能を有する「アクティブ運用会社を選択すること」を重視しています。

アクティブ運用会社が生み出すマーケット平均を超えるリスク考慮後の超過収益をアルファ(α)と呼びますが、異なる種類のアルファ(α)に分散投資することが、当社のポートフォリオ運用の極意です。私たちは創業以来、リスクを抑制しながら、お客様の資産成長に貢献してきた自負がございます。

しかし近年、例えば過去3年といった期間でみると、米国の大型テック株式の上昇を色濃く反映した、米国S&P500やMSCIオールカントリーといった株式指数が(円安効果も相まって)円ベースで年平均20%を超える運用実績になっています。株式市場の長い歴史とファイナンスの常識に基づくなら、年率20%を超える上昇ペースが永遠に続く可能性はないのですが、何となくその上昇ペースが当たり前になっているような世の中の風潮を感じなくはありません。

リターンだけを追いかけ始めると、リスク感覚が疎かになってきます。5%~10%のリターンを長期的に積み上げていく戦略なんて「まどろっこしい」と感じ始めたなら、それは投資家としては要注意だと思います。そして世の中の全体の風潮は、今まさに、そんな感じがするのです。

異なる値動きのアルファ(α)に分散していると、保有商品の中に運用成績がふるわないものがあるのが実は当然で、それこそが分散できている何よりの証拠とも言えるのです。ポートフォリオ運用においては全体としてリスクーリターンがマネジメントできていればOKなのです。

相場格言に「山高ければ谷深し」という言葉があります。そして永遠に年率20%以上も上昇する株式市場もありません。今現在、人気がなく低迷している資産クラスや投資手法にも、あえて異なるアルファ(α)を求めて分散をする。

バリューマネジメントは引き続き「アルファ(α)分散ポートフォリオ」をベースに、お客様の投資資産のリスク管理と適正と考えるペースの資産成長に貢献してまいりたいと思います。

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