ダボス会議に出席したウクライナのゼレンスキー大統領の発言に色々と思うところがありました。
以下は産経新聞からの抜粋ですが、共有させて頂きます。
ウクライナのゼレンスキー大統領は22日、スイス東部で開催中の世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で演説し、欧州に痛烈な批判を浴びせた。「昨年のダボス会議の演説で、私は欧州に自衛策が必要だと訴えた。だが、1年たっても何も変わっていない」と苦言を呈した。
ゼレンスキー氏は、欧州連合(EU)がロシアに対する制裁強化を重ねながら、露産石油を運ぶ「影の船団」を本気で取り締まろうとしないと指摘。米国が北大西洋でロシア船籍の石油タンカーを拿捕(だほ)したのと比較し、「なぜ欧州はやらないのか?」と訴えた。
欧州の関心が最近、グリーンランドに集中していることにも触れた。米国が力づくでも獲得したい意欲を示したのに対し、「ほとんどの指導者は、どうしてよいか分からずにいる」と述べた。英独仏や北欧諸国がデンマークの主権を支持して現地に部隊を送ったことについて、「せいぜい40人という部隊で何をしようというのか。ロシアや中国に何を訴えているのか」と問いかけた。
ゼレンスキー氏はまた、「欧州は未来を話すのが好きで、今日行動するのを避ける」と発言した。北大西洋条約機構(NATO)で米国の「欧州離れ」に不安が広がる中、「ただ問題が消え去るのを待つだけの国がある」として無策ぶりを批判した。
以上。
「未来を話すのが好きで、今日行動するのを避ける」実際そんな人、結構いるような気がします。
私はこの「決められない症候群」こそが、民主主義や多様性、また家柄や高学歴というだけで社会の中でいいポジションにいるエリート達の弱点だと感じています。
本来、決めるべきポジションにいる人たちが、何も決めないから社会の問題が全く改善されない。そんな無力感や虚無感、社会の不満の蓄積こそが、独裁者や強権政治を生み出すエネルギーの源泉となっていて、今まさにマグマが噴火している状況なのだと、今年のダボス会議を見て思いました。
そもそも民主主義には大きなコストと時間がかかることは理解しているのですが、最終的に何も決められないのなら、本当に無用の長物と言っていいかもしれません。民主主義を強力に牽引する「決めることができるリーダー」が現れるまでは、経済も金融も米中ロシアにいる独裁者に振り回される展開が続きそうです。