6/12に今年のIPOの目玉「スペースX」がナスダック市場に上場しました。初日は公募価格135ドルを約19%上回り、時価総額は2.1兆ドル(約336兆円)に達しました。今、市場の関心はAI・半導体・宇宙などの先端技術が生み出す夢の未来に集中しています。
株式投資は本来的に将来に期待し賭ける側面があるので、現在の事象を一概に否定はできませんが、過去から現実のストック(蓄積)を無視すべきではないとも思います。しかしながら世の中の流れは、ドリームジャンボ宝くじのごときです。米国ではスペースX、日本ではキオクシアなどの社員の多くが(ストックオプションや持株会で)億り人の仲間入りをしました。
そんな中で、マグニフィセント7の株価の勢いに多少陰りがでてきているのは気にかかるところです。彼らのAI向け投資は営業キャッシュフローを上回る額に膨らんでいます。AIデータセンターに必要な半導体や部材を製造・供給する会社は特需で大儲けですが、最終的にハイパースケーラーが投資を回収できなければ、今起きていることも結局は過去に起きたバブルと同様だったということになりかねません。
一方で過去から現在において、しっかり業績を上げ、未来に向かって適切に進んでいる会社でも、現在の投資テーマに合わないだけで割安に放置されている企業も数多く見受けられます。またイランのホルムズ海峡に端を発したインフレが世界各国の中央銀行の政策転換を促し、金利も全体的に高止まり傾向にあります。
債券投資の重要性も踏まえ、改めて投資ポートフォリオのリスクバランスをチェックして、予期せぬ変化にレジリエンスを発揮できるよう準備したい局面だと思います。
【2026年5月の注目ニュース】
6/1 米ビッグテック4社の1‐3月期の投資支出が初めて本業の稼ぎ超え(CFは約6兆円の赤字)
6/2 メモリー主要3社の株式が急騰、1兆ドルクラブの仲間入り(米マイクロン、韓サムスン電子、韓SKハイニックス)
6/3 日本株市場でAI関連にマネー集中、一方で360銘柄以上が年初来安値(置き去り銘柄続出)
6/4 マグニフィセント7の時価総額がS&P500の36%に上昇(ピーク時38%)も7社間の格差拡大
6/4 スペースXがIPOで750億ドル調達と発表(6/12ナスダック上場、公募価格135ドル)
6/5 2025年の日本のスタートアップ企業の資金調達額が前年比42%減の199億円に急減
6/6 米国でAI・半導体ETFが乱立、そこに個人投資家が群がっている(過去のバブルの光景と類似)
6/6 東証グロース市場改革から1年経過するが、時価総額100億円に満たない企業が未だ全体の6割
6/9 8日の日経平均は前週比末2563円安(-3.8%)AI相場急ブレーキ
6/9 コラム「外債手数料、ようやく開示へ」、仕組債後も外債で手数料稼ぎの実態
6/12 ECBが3年ぶりに0.25%の利上げ(世界の中銀は利上げシフトへ)
6/13 スペースXがナスダックに新規上場(公開価格を19%上回り時価総額は2.1兆ドル)
6/15 14日、米イランが戦闘終結で合意「ホルムズ海峡解放」
6/16 日銀、利上げ決定(31年ぶりに政策金利1.0%に)
6/17 東証REITに試練が続く「利上げ、MSCIジャパン指数から除外、一方で業績は堅調」
6/18 米FOMCで4会合連続金利据え置きも「年内1回の利下げ」から「1回利上げ」見通しに転換
6/19 18日、日経平均が7万円台の大台に(AI関連7銘柄で年初からの時価総額増加分の半分を独占)
6/19 米運用会社2社がAI関連6社(MANGOS)に連動するETFを申請
6/20 19日、キオクシアが10万円超え(AIラリー)、一方で東証グロース250指数が5カ月ぶりの安値
6/21 3メガバンク利ザヤ拡大で株主還元手厚く「配当初の2兆円超」
6/23 政府は2040年までに家計金融資産に占める株式・債券・投資信託の比率を4割まで引き上げる方針
6/23 原油価格(WTI先物)が70ドル割れ(ホルムズ海峡の回復期待)
6/25 2026年3月末の家計金融資産は前年同期比7.1%増で2386兆円(株や投信が牽引)
6/25 米メモリー大手マイクロンの2026年3-5月期は純利益15倍(AI受注拡大)
6/26 金と暗号資産の売りが膨らむ(ビッドコイン6万ドル割れ、金4000ドル割れ)
6/26 国内投資ファンドのユニゾンキャピタルが国内富裕層向けのPEファンドを立ち上げる
6/26 巨大テック7社の株価が総崩れ(メモリー需給逼迫で不安)アップルMacは2~3割値上げ
6/27 日本企業の株主総会シーズン、取締役選任で相次ぐ反対票(リコー社長 信任6割)
6/30 国際決済銀行(BIS)は年次経済報告でAI投資の逆回転リスクに警鐘
6/30 円が162円台まで下落(39年半ぶりの円安水準)介入警戒感強まる
【世界投資地図(年初来騰落率)】
