2018年4月1日付日経新聞 「アンチエイジング、米席巻」
(以下、一部抜粋および要約)
調査会社マーケット・データ・フォーキャストによると、米国では今後、1946年~64年生まれの「ベビーブーマー」世代が65歳以上の老齢期に入ること、またこの世代の米国人のライフスタイルとして、生涯現役を通す気持ちが強く若返りの意欲が旺盛であること等から、アンチエイジング(抗年齢)分野の商品やサービスの市場が急拡大すると予測される(2016年市場規模150億ドル→2022年は203億ドル)。
しわ取りのボトックスやレーザー皮膚治療などの美容医療の分野は、年率8%程度の成長が見込まれる。また米ITの集積地シリコンバレーでも「不老不死」をテーマとして技術開発に巨額のマネーが動いている。
以上
さてアンチエイジング市場の拡大傾向は、米国に限ったことでなく、高齢化で世界の先頭をいく日本、また中国、欧州等でも見られる「全世界的な傾向」と言えます。
よって企業は、製造業・サービス業、規模の大小、国地域等の別を問わず、この21世紀の世界的社会テーマと向き合い、知恵を絞っていくことが求められています。弊社も例外ではありません。
今後この分野で活躍して生き残る企業は、資産運用の観点からみても「有望な長期投資の対象先」。優秀な運用会社はそこを見逃さないでしょう。
ただ個人的に感じるのは、多くの企業(商品・サービス提供者)が、高齢者をマス(全体)で漠然としたイメージで捉えているケースが多い気がします。残念ながら、それでは本当にいい商品開発やサービス提供はできません。
実際、私がファイナンシャル・アドバイザーとしてお付き合いを頂いている60代以上のお客様のことを思い浮かべてみても、そこには実に多様なライフスタイルが存在し、人生の価値観やお金との付き合い方も千差万別です。
一方で共通項もあり、それは弊社のお客様に限って言えば、知的かつエネルギッシュで元気な方が多いということです。そこらの30代~50代より精神的にも健康的にも若いのでは?と思うほどです(笑)。
よって私としては「高齢者向けに特別なサービスを提供している」という意識は、実のところ、ほとんどありませんし(法令で定められた各種事務手続きを除くとですが…)、一般的に高齢者と呼ばれる年齢層の方々を、マーケティング上のひとつの塊として考えたこともありません。常にパーソナルな視点から、誰もがいつかは経験するライフステージの後半戦を生きる先輩だと考えています。
そんな先輩方々の人生の後半戦がより豊かなものになるよう、バリューマネジメントも引き続き頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします!