関連記事
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2017.07.11(TUE)
GPIFの運用を見て思うこと
先週7月7日、私たちの公的年金を運用するGPIF(年金積立金管理運用独立法人)の2016年度運用成績が公表されました。結果は+5.94%(市場運用部分)。GPIFは運用資産を約145兆円も有する世界最大の機関投資家ですから、運用益も約8兆円と巨額となりました。 ところで、GPIFは2001年度から本格的に金融市場で資産運用を開始したのですが、以前は主に年金福祉事業団が財政投融資債を購入するかたちで […]
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2018.01.11(THU)
マーケットレビュー(2017年12月)
2018年が始まって、あっという間に11日も過ぎてしまいましたが、年末年始と言えば、「今年はどうなるか?」「何が起きるのか?」、大体そんな予測や展望が巷に溢れる時期でもあります。 しかし当ブログでは「去年今年貫く棒の如きもの(高浜虚子作)」ということで、「連続性と継続性」の視点を持って、先月の経済・金融のレビューを致したく存じます。過去から現在に起きている事実をしっかり観察することこそが、長期投資 […]
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2024.06.24(MON)
リスク感覚の重要性
本日は6月19日付の日経記事「農中、外債10兆円売却へ(今期の赤字1.5兆円に)」に注目しながら、「資産運用におけるリスク感覚の重要性」について、深堀りして考えてみたいと思います。 農中の正式名称は農林中央金庫、全国の農協(JA)やその他多くの関連団体から資金を預かる巨大金融機関です(総資産は約100兆円)。そして総資産の半分超の56.3兆円を有価証券で運用しています(貸出比率は20%以下)。メガ […]
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2019.01.25(FRI)
経済基盤をしっかりしておくことの大切さ
先日NHKニュースウォッチ9で「九州大学 ある“研究者”の死を追って」という特集を見ました。 昨年の秋、九州大学の46歳の非常勤講師が研究室に放火をして自らの命を絶った事件を取り上げたニュースでしたが、彼の人生を終わらせた最後のトリガーは、経済的な困窮によって自らの夢が絶たれた点にありました。 彼は体の不調のために通っていた整骨院の人に、こう言ったそうです。 ↓ 「学力や能力があっても、それ以上先 […]
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2018.08.07(TUE)
マーケットレビュー(2018年7月)
2018年7月は西日本豪雨、記録的猛暑、通常ルートを逆走する台風等によって、日本各地で大きな被害がでました。このような異例とも言える天変地異は、人心を不安にさせ、景気を悪化させる要因になることもあるので、資産運用の面でも十分注意しておく必要があります。 ただ注意しすぎるあまり、(長期投資家の行動として)やってはならないのは、不安心理が高まり投資マインドが減退する時期に、感情に流され投資を止めてしま […]