皆さん新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます!!
米国のベネズエラ攻撃という血生臭いニュースを受けて始まった2026年の金融市場ですが、今年はどのような年になるでしょうか?年初は各金融機関や経済評論家から様々な経済予測が出てきますので、その情報(目先のブーム?)に乗って、お金を動かしてしまう投資家も多くなりがちだと感じます。
金融マーケットでは過去のサイクルを繰り返すケースが多いので、過去のパターン、そして過去の事象に存在する「未来のヒント」をしっかりチェックしておきたいものです。
そんなわけで、早速1カ月前の過去「2025年12月の金融経済動向」を振り返ってみましょう。2025年12月は今後の金融市場のボラティリティの高まりと複雑化を予感させるニュースが多くありました。
米国経済を牽引するAI関連企業、先月はエヌビディアやオープンAIと関係が近い企業の株価は大きく下落し、ジェミニ3の登場をきっかけにグーグルに近い企業の株価は大きく上昇。オラクルの過剰AI投資への不安が高まっているニュースも印象的でした。
今まさにAI相場のバブル懸念が高まると同時に真の勝者が見えにくい状況にもあります。
一方でAIデータセンターに必要不可欠な電力や水などの関連企業は新たなビジネス機会を得るなど、AIがビジネス機会の裾野を拡げていることも事実。それによって来年も米国企業を筆頭に世界全体の企業業績は堅調と予想されています。
伝統的資産以外のところで見ると、ビッドコイン価格が急落する中、金を中心とした貴金属が急騰。同じコモディティ(商品)関連でも原油価格は低迷したままです。
また2025年の株式市場を地域別に見ると、米国より日本や欧州の方が堅調。そして先進国よりも新興国の方が堅調でした。報道等ではマグニフィセント7などの米国IT企業が目立ちますが、徐々に投資対象の分散化が進み始めています。トランプ政権が舵を握る米国に対する投資家のリスク回避のスタンスが時間の経過と共に強化されていると感じます。
主要中央銀行のスタンスを見ると、先月はFRBが0.25%の利下げ(年3.5%~3.75%)や日銀の0.25%の利上げ(年0.75%)もあり、金利や為替がどのように反応するかも注目点でした(ちなみにECBは現状維持の年2%)。結果、長期債は売られて債券安(利回り上昇)、為替市場では米ドルと円が売られ、ユーロその他通貨が買われる展開となりました。
年初のマーケットコンセンサスは、堅調な企業業績(10%以上の増益)、FRBの利下げ2回、AI需要のさらなる拡大というポジティブ要因から、今年も世界的に株高が進捗するといった強気な見方が多いです。しかし個人的には、世界株式市場の上昇相場も4年目でサイクル的にも気をつけなければならない年だと思います。また金融市場のボラティリティの高まりと複雑化も大きなテーマだと感じています。
幅広い収益機会(付加価値の源泉)に分散投資をする。それを「どのようなかたち」でおこなうべきか?ファイナンシャルアドバイザーとしても価値が問われる2026年になりそうです。
【2025年12月の注目ニュース】
12/2 AI相場のけん引役がエヌビディア中心からグーグル「ジェミニ3」にシフトしている
12/2 ビッドコインが急落(一時85000ドル台に)サイバー攻撃による資金流出がきっかけ
12/2 米国のビッグテックが新たな投資先としてギリシャに注目(観光からハイテクへ)
12/4 2025年の日本で生まれた子どもの数は前年比3%減の66万5000人(2年連続70万人割れ)
12/5 三菱UFJ、MMF復活(10年ぶり、金利上昇で需要)
12/5 2025年新興国株の上昇率が5年ぶりに先進国株を上回る公算(韓国やブラジルの上昇大)
12/9 「AIが人の仕事を奪う」影の部分を株式相場が織り込み、好業績でも売り込まれる銘柄続出
12/9 米国株式市場では利下げが意識され、足元で小型株が相次ぎ高値を更新している
12/9 暗号資産への投資・運用を目的とした上場企業が世界で急増(世界で142社、年初から倍増)
12/10 米銀のノンバンク向け融資が1.7兆ドルと急拡大(過去2年で2倍になりIMFが警鐘)
12/10 南欧財政に規律、イタリアは11月にムーディーズがBaa2の投資適格に格上げ(23年ぶり)
12/11 AIブーム継続と金利低下で来年のS&P500は7100~8000と強気予想(MSはEPS12%増予測)
12/11 10日FRBは3会合連続の利下げ決定(0.25%下げでFFレート3.5%~3.75%)来年は利下げ1回予想
12/17 2025年の東京証券取引所の上場廃止は過去最高の124社
12/17 2025年は米国アクティブファンドの28%しかインデックスを超えてない(過去平均37%)
12/17 NY原油先物が、ウクライナ和平の期待から54ドル台と4年10カ月ぶりの安値に
12/18 2025年9月末、日本の家計金融資産(2286兆円)の現預金比率が50%を割り込む(49.1%)
12/19 2025年7-9月の主要世界企業(約32000社)の純利益は17%増(6四半期連続増加)
12/19 米オラクルを巡るAI過大投資懸念からAI関連株が全面安に
12/19 金価格、再び最高値圏内に上昇(ブラジルの購入規模が中国超え、中銀の買い途切れず)
12/19 18日、欧州中銀は金利据え置き(4会合連続で2%)、英中銀は0.25%利下げ(3.75%)
12/19 2025年は海外投資家が日本株に回帰(5兆円の買い越しは12年ぶりの水準)
12/20 19日、日銀が0.25%の利上げを決定(政策金利0.75%)利上げ路線は継続
12/20 日本の10年国債利回りが2.02%まで上昇、円は1ドル157円台まで下落
12/24 AI株ラリーは4年目、エヌビディア1強から投資対象が拡大も真の勝ち組は見えず
12/25 米国7-9月実質GDPは前年同期比4.3%増(個人消費が牽引、雇用なき成長)
12/26 2025年東証グロース市場の新規上場は4割減(41社)、IPO時の時価総額は7割増
12/26 2025年の運用成績を資産別に比較すると、貴金属(金・銀・プラチナ等)が上昇率で圧倒
12/27 2025年日本株投資は企業収益や経営方針などミクロ面の変化に注目が集まる(建設は47%上昇)
10/27 26日、政府は過去最大の一般会計122兆円規模の予算を閣議決定(高市政権の積極財政)
【世界投資地図(過去3カ月および年初来騰落率)】
