約1年ぶりにブログを更新します。

2021.02.25(THU)

先日、私のブログを楽しみに読んでくださっていた方がいらっしゃるとお聞きしたものですから、約1年ぶりにブログを更新することにしました。

さて昨年の2/25(今からちょうど1年前です)、イタリア北部でコロナウイルス感染者が出たことを発端に所謂コロナショックと呼ばれる世界同時株安が始まりました。その後、3/24までの1ヵ月間、100年に一度と言われたリーマンショックとほぼ同時の速度で世界の株式市場は下落していきました。

当時の私が書いたブログを読みかえしてみると、コロナによる経済的打撃は、例えるなら外傷でありリーマンショックのような経済の内臓疾患ではないので、株式市場の下落もリーマンショック時のように長引くことはない。そんな内容のオピニオンを出しています。

「その予想は的中したかどうか?」と問われると、当たったとも言えるし外れたとも言えます。コロナショックからの経済の回復期間を考えると、流石に世界株式市場も全治2年くらいはかかると思っていましたので…。

しかし1年後の今日、例えば私たちに馴染みのある株式指標で見ると、日経平均株価は約30000円、NYダウも約32000ドル。

1年前、もし私が1年後に日経平均は3万円を超えると言ったなら、おそらく殆どの人は「この人、頭がおかしいのでは?」と思ったでしょう。

当時のことを思い返すと実際、そんな予想をすることは私を含め殆ど不可能だったのではないでしょうか?逆にもっと下がるから、一度売った方がいいのではという相談を多く受けたくらいです。

結果的にコロナショックによるマーケットの下落が1ヵ月で終わったのは、コロナから国民の命を守るために、世界の主要国政府・中央銀行は躊躇なく金融・財政政策をフル稼働させたからです(コロナとの戦争に打ち勝つため)。※残念ながら個人的には、日本政府の動きには疑問を抱くことになってしまいましたが…。

そして、株式市場が予想を超えて上昇した要因は、コロナが多くの人命を奪い私たちの生活を不自由なものにした一方で、デジタル化投資(DX)、脱炭素を中心とした社会的責任投資(ESG)等、今後の世の中の進化・発展に必要不可欠と思われていたイノベーションを加速させたからです。

その結果として、世界の株式市場はこの1年間で大きく上昇しました。後になって振り返れば、このような理由づけをするのは簡単ですが、1年前は悲観的なニュースしかなくほぼ予測不可能だったと思います。

「さてそれでは、今後の株式市場はどうなっていくのか?」と問われるなら、1年前と同様、どうなるかわからないというのが正直なところです。

コロナショックでまたしても学んだことは、足元の社会経済で起きていることから、将来の金融市場を予測することは困難であるということです。

現在の状況を見ると、ビットコインや一部のIPO銘柄、スタートアップ企業の価格水準は、明らかに金融緩和によるバブルと言っても差し支えないかと思います。この事象だけをみてまたバブルだから長期投資ポートフォリオを一回売却した方がいいのではないかと思う人も出てきそうですが、それはやめておいた方が賢明でしょう。それは1年前にもっと下がりそうだから売った方がいいのではないかという投資家心理と根本的には同じものだからです。

30年以上資産運用の仕事をしてきて断言できるのは、短期予測や不安心理によって為される投資行動は人生を真の豊かさから遠ざけるということです。

長期投資家は短期の価格変化ではなく長期の価値創造にフォーカスすべきです。

各国政府の財政政策の変化(MMT的)、DX、ESGという社会経済、企業活動のメガトレンドが、本格的な潮流になりつつあります。例えば日本電産の永守会長はガソリン車から電気自動車や水素燃料への変化はこれから50年にわたる大きな潮流であると発言しています。

これらのメガトレンドが存在することは、長期投資家にとってまだまだ成長の果実が多く存在することを意味します。

短期的な予測は見通せませんし、毎年のようにマーケットは高値からみると10%~20%は普通に下落しています。これらの短期変動を所与のものとし、長期の成長の果実を時間をかけて収穫していく。そんな長期投資の視点を共有してくださる投資家を、この日本でもっと増やしていくためにも、流石にもう少しブログを更新しなくては…(苦笑)。

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