IFA中浜による 長期投資の視点
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2024.12.06(FRI)
2024年11月の金融経済動向(中浜の視点)
11/5、今年の最大イベント米大統領選挙の投開票を終わりました。結果はご存じのとおり、共和党候補のトランプ前大統領の圧勝でした。 米国第一主義の下で実施される「減税」と「規制緩和」というトランプ二大政策への期待から、S&P500指数は月間で6%高と約1年ぶりの上昇率を記録、金融市場では実体経済に先んじアニマルスピリッツが復活したかのようにも見えます。 一方で地球環境やワクチンや多様性といっ […]
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2024.11.26(TUE)
当社がアクティブファンドにこだわる理由
当社がアクティブファンドにこだわる理由は、企業価値を評価するというリサーチのプロセスが、大切なお客様の資産を運用する際に、絶対に必要不可欠だと思っているからです。 アクティブファンドが大半を占めていた時代は、各運用会社がリサーチ活動を通じて幅広い企業の価値評価をしていたので、結果的にマーケット全体の価格形成も企業価値評価から大きく乖離することはありませんでした。それはマーケット全体への投資=インデ […]
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2024.11.11(MON)
2024年10月の金融経済動向(中浜の視点)
今年の最大注目ニュース「11/5米国大統領選挙」は、ご存じのとおり共和党のトランプ氏が圧勝を収めました。マーケットは、選挙結果が早く出たこと、そして次期トランプ政権下で実施が予想される「規制緩和と減税」への期待感から、ポジティブな反応を示しています。今後4年間に関して言うと、トランプ氏のあの性格を考えると、高い確率で不規則かつ変動性が高い相場展開が予想されますが、「規制緩和と減税」は、良くも悪くも […]
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2024.10.23(WED)
一貫性と「選択のパラドックス」
長期的に運用実績を出すために何が一番大切かと問われたら、個人的には「一貫性」かなと思います。 長期投資における一貫性は、その名のとおり「長期の視点」で投資をすることですが、予期せぬニュースやマーケットの変動で、残念ながら、多くの人はすぐに「短期の視点」に変わってしまいます。 さらに言えば、資産運用を学べば学ぶほど、情報が多くなれば多くなるほど、この一貫性を保つのが難しくなります。これは巷でよく知ら […]
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2024.10.03(THU)
2024年9月の金融経済動向(中浜の視点)
2024年9月の世界金融市場を振り返ると、前半は7月、8月の悪い流れを引きずり不安定な相場展開となりました。特に9/3にAI半導体大手エヌビディアの株価が9.5%下落したことは、世界の株式市場にも大きなショックを与えました。1日で2380億ドル(約41兆円)の時価総額減少は、米国史上過去最大だったようです。 AI黎明期の大手テック企業の巨額投資が「将来しっかり回収できるのか?」そんな疑念も高まる中 […]
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2024.09.25(WED)
人生で避けられないもの
2024年も残すところ約3カ月とちょっとですが、ようやく暑すぎた夏の終わりが見え始め、秋の気配が漂ってきました。天候だけでなく、金融市場においても「不確実性と変動性」が相互に高まり、過去の経験則的なサイクルが当てはまらなくなったと、強く感じさせられた今夏でした。 そしてまた今年は世界的な選挙イヤーですが、最も注目度が高い米大統領選挙が約1か月後の11/5に実施されます。そして日本でも10/27もし […]
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2024.09.08(SUN)
2024年8月の金融経済動向(中浜の視点)
先月のブログで、私は7/13のトランプ氏銃撃事件を機にマーケットの潮目は大きく変わったと言及しました。その後も7/31の日銀の利上げ(+植田総裁のタカ派発言)と8/2の米国7月雇用統計の不調を受け、世界株式市場の下落トレンドは継続。その中で最も影響を受けたのは、日本株式と通貨円と言えるでしょう。 8/2の日経平均は2216円安(歴代2位の下げ幅)、週明け8/5は4451円安(歴代1位の下げ幅で31 […]
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2024.08.26(MON)
日米比較から改めて思うこと
2024年8月23日付の日経新聞によると、米国の家計全体の金融所得(2024年4-6月の利子・配当合計の年率換算)が、過去最高の3.7兆ドル(約540兆円)に達したとのこと。 これは日本の家計の金融所得の40倍という大きな金額になるそうで、米国の強い個人消費の要因の一つにもなっています。先日、日本の名目GDPが初めて600兆円の大台に達したという嬉しいニュースを聞いたばかりですが、日本全体(政府部 […]
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2024.08.05(MON)
2024年7月の金融経済動向(中浜の視点)
本日(8/5)、日経平均株価は前週末比4451円(12%)安の3万1458円となり、1987年10月20日(ブラックマンデー)の3836円安を超え、過去最大の下落幅となりました。先週末も2216円安と大きく下げていましたので、2日合計の下げ幅は6667円にものぼります。為替市場でも円高が急速に進み、一時1ドル=141円台まで急伸、「株売り・円買い」の動きが急加速しています。 今まさに、株式市場では […]
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2024.07.26(FRI)
レジリエンス
昨日(2024年7月25日)、日経平均株価は前日比1285円34銭安の3万7869円51銭と急落しました。前日のNY市場で大型テック株を中心にナスダック市場が3%超下落したこと、加えて為替市場で日銀の利上げが意識され152円台まで急速な円高が進行したことが主な要因です(直近で円は対ドルで10円ほど円高に)。 今年上半期、大型テックのマグニフィセント7が相場全体を牽引し、米国を中心に世界株式市場も上 […]