
IFA中浜による 長期投資の視点
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2025.10.06(MON)
2025年9月の金融経済動向(中浜の視点)
米国ではトランプ大統領がFRBや労働省への攻撃を先鋭化させています。自分の意図に沿わない者を徹底的に苛め抜く様は、まさに専制君主そのものですが、意外と今のところ大きな失点になっていないようにも見えます。 ただその結果、長年、世界の機関投資家の資産運用の軸となってきた資産クラス「米ドルと米国債」への信認が急速に低下し、大きな投資資金が「金・銀・プラチナなどの貴金属市場」に流入しています。 またFRB […]
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2025.09.28(SUN)
この国のかたち
9/22から自民党の総裁選が始まり、5人の候補者が今後の政策について論戦を交わしています。誰になるにせよ、10/4に新総裁が決まることになりますが、自民党は少数与党なので、「連立のかたち」によって今後の日本の方向性も変わってきそうです。 総裁選の状況を観ていると、ふと「この国のかたち」という言葉が浮かんできました。随分前に読んだ司馬遼太郎の歴史随筆のタイトルです。内容はあまり覚えていないのですが、 […]
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2025.09.08(MON)
2025年8月の金融経済動向(中浜の視点)
先月の世界株式市場では、改めてAI関連銘柄への集中投資が目立ってきており、年初の一極集中から多極分散への展開が完全に逆流した感じです。 2025/8/27のFTコラム「AIバブル崩壊に備えよ」によると、米テック大手のグーグル、アマゾン・ドット・コム、マイクロソフト、メタは2025年と26年の2年間、4社だけでAIモデル向けのデータセンターに7500億ドル(約110兆円)もの巨費を投じる予定。米金融 […]
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2025.08.26(TUE)
ポートフォリオ運用の極意
当社は、お客様のまとまった投資資産の運用においては、年平均5%~10%のペースで増やしていきたいと考えています。それをなるべく長い期間にわたって、複利運用でということも重要なポイントです。 一方でリスク面から言うと、瞬間風速であったとしても、30%以上の下落は避けたいと考えています。 要するに長期のリターンを享受するために、短期の変動リスクはしっかりとるのが前提ですが、なるべく大きな下落は避けたい […]
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2025.08.06(WED)
2025年7月の金融経済動向(中浜の視点)
2025年7月は、金融市場に大きな影響を及ぼす2つのイベントがありました。一つが米国でトランプ減税が可決されたこと、もう一つが、日本の参議院選挙で与党が大敗したことです。 債券市場では日米の長期金利に上昇圧力がかかり、債券価格は下落しました。 トランプ減税で米国の法人税の最高税率は35%から21%に、個人所得税も州・地方税の支払い分を連邦税から控除できる額を1万ドルから4万ドルに拡大したうえに、最 […]
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2025.07.27(SUN)
日本経済および株式市場の変容
最近の日本株式市場で元気があるのがエンターテインメント銘柄です。代表的な企業としては、ゲームやアニメやキャラクターを手掛ける「任天堂、ソニーG、コナミG、バンダイHD、サンリオ」などが挙げられます。 2025年7月1日付の日経新聞記事によると、東証のエンタメ関連9社の時価総額は今年に入って3割増加し57兆円に達し、トヨタを筆頭とする自動車主要9社合計の時価総額合計を逆転したようです。 この事象は、 […]
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2025.07.08(TUE)
2025年6月の金融経済動向(中浜の視点)
2025年6月、MSCI世界株式指数が4カ月ぶりに高値を更新しました。年初から株価が冴えなかった米国大型テック株(特にAI・半導体)が世界株式市場を牽引。日経平均が6.6%上昇したのに対しTOPIXが1.8%の上昇に止まったことも、半導体関連株の急反発を物語っているようです。 米国一国集中から地域分散の流れに乗って、年初から大きく上昇していた欧州株は一服。 為替市場では主要通貨の中で米ドル安の傾向 […]
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2025.06.26(THU)
時間が経つのは早い
2006年7月7日、私は38歳の時にバリューマネジメントを起業しました。来月で創業から19年になり、気づけば私も57歳です。日本の中小ベンチャー企業は創業から3年以内に、約半分近くが廃業するらしいので、そう考えると我ながら「継続」という面では頑張ってきたと思います。 一方で当社と同時期くらいに創業して、その後に大きく会社を成長させている経営者の皆さま方の才覚を見るにつけ、正直自分は会社経営者として […]
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2025.06.06(FRI)
2025年5月の金融経済動向(中浜の視点)
5月の世界株式市場は、米英間の貿易協定の締結や米中間の追加関税の大幅な引き下げが決まったことで、トランプ関税への過度な警戒感が和らぎ上昇(反発)しました。加えて1-3月期の企業決算も米国大型テック企業を筆頭に堅調だったことが、株式市場のサポート要因となりました。 4月は米国トリプル安(株式・債券・通貨)の展開でしたが、5月は米国株が急反発、一方で米国債や米ドルが前月に続き弱含みの展開でした。その主 […]
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2025.05.29(THU)
金融戦国時代の様相
本日NTTドコモが、インターネット銀行大手の住信SBIネット銀行を買収する方針を固めたとのこと。銀行業への進出で携帯電話事業に依存するビジネスモデルから脱却し、自社が持つサービスを相互に結び付けて「経済圏」を強化することで、顧客の囲い込みを図るのが目的のM&Aです。 本日の上記ニュースにも象徴されるように、最近の金融業界は他業界からの参入もあり、大きな変革期を迎えております。 2週間ほど前 […]